【底なしカメラ沼 vol.1】FED-2 ①


Здравствуйте,Товарищ!


どうも、ちゅうさまです。

新しく始まりました『底なしカメラ沼』。もはや車とは何の関係もないんですが、写真サークルのブログだし、まぁ多少はね?ここでは、ちゅうさま愛用のカメラや周辺機器などを独断と偏見でレビューしていきます。


で、第一回はカメラ本体のレビューです。

 いつだったか「新しいカメラを買った」とか言っていたかと思いますが、コレです。


メーカー:FED (ソ連・ウクライナ)

製造年:1955~1970

タイプ:フィルムカメラ

フィルム:135フィルム (35mm)

フレームサイズ:24×36mm

レンズタイプ:Lマウント (M39)

フォーカス:マニュアルレンジファインダー

本体サイズ:175×90×95mm

生産台数:8,280,000台

購入価格:¥9,100

あ!ライカだ!!!
残念、FED-2でした!


「なにこれ?」という方もいらっしゃるでしょうが、これはソ連製のコピーライカです。

「なーんだコピー品かよ…」と言ってしまえばそれまでですが、キヤノンもニコンもコピー品で育ってきたメーカーなのでバカにしてはいけません。


”FED” とは、キリル文字だと ”ФЭД” 、”Феликс Эдмундович Дзержинский (フェリクス・エドムンドヴィチ・ジェルジンスキー)” の略です。これは人名で、KGBの前身であるチェーカーの創設者です。


いきなりヤベー奴が出てきましたが、このカメラに直接は関係ありません。

このカメラは、ウクライナのハリコフにあった児童養護施設の資金捻出のために作られた「ジェルジンスキー記念工場」で生産されたものです。実は少年刑務所だった説もありますが…。

工場の創設は1932年で、当初からライカのコピー品を細々と生産していました。しかし、ドイツが第二次世界大戦に敗戦し、ドイツ製品の特許が無効となったため、1945年からはコピーライカが堂々と大量生産されるようになります。

先ほどちらっと触れましたが、日本のキヤノンやニコンもこれに便乗してコピーライカの製造を始めたクチですね。


 ”FED-2” は、1955年から製造が始まった改良版で、シリーズ全体を通して800万台超が生産されたモデルです。


今回私が購入した個体は、1956年から1958年にかけて製造された ”FED-2b” と呼ばれるものです。通常モデルはボディが黒色ですが、これは青色となっています。ほかにも赤色や緑色のモデルもあったようですが、いずれもそこそこのレア物だそう。やったぜ!

ちなみに、本物のライカはボディは革ですが、FEDは金属を塗装したものです。うーん、こういうとこでコストダウンしてくるあたりはソ連らしいですね。


それでは細部を見ていきましょう。


このカメラはファインダーが2つ付いています。とは言っても、実際に覗けるのは右側のビューファインダー。左のレンジファインダーは、ピント合わせに使用します。

このレンジファインダーがあるおかげで、目測で焦点距離を測らずに済みます。なんて便利!この手のカメラは「レンジファインダーカメラ」と呼ばれます。


で、レンジファインダーってどう使うの?

ビューファインダーは、覗くとこのように見えます。

中央の赤い円が、レンジファインダーから測光した部分、周囲はビューファインダーから測光した部分です。「二重像」と呼ばれるものですね。


上の画像だとわかりにくいんですが、ピントが合っていない状態だと、赤い円と周囲に写っているものが左右どちらかにズレています。そして、レンズのフォーカスリングを回し、円の中心でピッタリと重なれば、そこがピントが合っている状態となります。


構造がわからないと最初は大困惑ですが、使っていれば慣れます。

(出典: https://web2.ph.utexas.edu/~yue/misc/rangfndr.html)

上部はこんな感じ。

いろいろ付いていますが、すべて手動です。電動パーツは一切ございません。


フィルムの装填方法などは長くなりそうなので、次回に回します。

シャッタースピードの変更は、ダイヤルを上に引っ張って回します。1/5001/2501/1001/501/25Bと選択可能です。

”B” はボタンを押しているだけシャッターが開く、要するにバルブ撮影ですね。ただ、バルブのBではなく、”Выдержка (露出)” のВだそうです。


テンション開放リングは、”С” ”Съемка (撮影)””П” ”Перемотка (巻き戻し)” の略で、フィルム装填・回収の際に使用します。巻き戻しの際にここを正しく動かさないと、フィルムが破けます。詳しい使い方はまた次回にでも。


裏側はこんな感じ。

左右のツマミを外側にひねって裏蓋を開けます。


三脚固定用のネジ穴は、3/8インチ(いわゆるドイツネジ)。日本で通常市販されている1/4インチネジより大きいので、アダプターが必要となります。

カメラケースは本革製でオシャレ!

これは最近流行りのカメラ女子とやらにも大受け間違いなしですね。


若干カビ臭い気もしますが、年代物にしては綺麗と言えるでしょう。

本体も60年前のものしにては綺麗だし、これはいい買い物をしました。


ウクライナからの配送だったんですが、途中でなぜかイタリアに行って紛失したり、トラッキングの情報がカザフスタン行きになってたり、空輸の予定が天候不順で鉄道でえっちらおっちら運ばれたりで、手元に来るまで2か月もかかってしまいました。

でも待った甲斐はありましたね。



ところで、「ソ連製フィルムカメラ」と聞くと、みなさまこう考えるでしょう。


それ、ちゃんと写るの?


大丈夫、写ります。

ね?ちゃんと写ってるでしょ?

今回使用したフィルムは、いずれもフジフィルムのフジカラー100です。


それでは、次回は内部やフィルムの装填方法などを見ていきましょう。


2018/05/20 ちゅうさま

0コメント

  • 1000 / 1000

りんく通U

りんく通Uの公式HP The Official HP of Link to U: A Photographic Coterie Circle.