【共産車探訪 vol.36】ラーダ サマーラ①


Здравствуйте,Товарищ!


こんにちは、ちゅうさまです。


さて、前回・前々回と、ジグリに代わるVAZの小型車「ラーダ スプートニク」について見てきましたが、今回はその後継「サマーラ」のご紹介です。

「後継」と言えるかどうかは色々とあるんですが、それについては後述します。


まずは簡単に先代のスプートニクのおさらいから。

スプートニクは、1970年代から延々と作り続けてきたジグリの後継車種として、1984年に発表されました。西側諸国の企業からライセンスを買って技術協力を受けていたこともあり、国内ではそこそこの台数は売れていたんですが……やはりソ連崩壊後の西側製品の大量流入に抗うことができず、1990年代の販売は低迷してしまいます。いくら技術協力を取り付けたところで、社会主義時代の開発ペースではとても追いつけなかったんですね。


「このままでは国外輸出どころか、国内需要さえ輸入車に飲み込まれてしまう!」と危惧したVAZ・ラーダは、1997年にスプートニクの大規模アップデートを発表します。

それが、今回のテーマである「サマーラ」です。

スプートニクの中身は(ほぼ)そのままに、外見は一気に現代的になりました。

角張っていたボディスタイルは丸みを帯び、洗練された雰囲気です。「社会主義臭」からの脱却への努力が見て取れますね。


ただ、窓の形などはスプートニクと変わりません。中身は変わっていないので当然といえば当然ですが…。モデルチェンジというよりスプートニクの「ビッグ・マイナーチェンジ」と言った方が正確ですね。

記事タイトルもスプートニクと一緒にしようか迷ったんですが、コードまで変わっているので、一応別車種として扱うこととしました。


車名の「サマーラ (Самара)は、VAZの工場があるサマーラ州から来ています。工場がある町の名前はサマーラではなくトリヤッチですが…。

スプートニクの頃も、輸出仕様車には「サマーラ」のバッジが付いていました。そんなわけで、今回扱う方の新しいサマーラは「サマーラ2」などと呼ばれることもあります。


エンジンも基本的にはスプートニクと変わらないんですが、西側諸国への輸出を視野に入れ、ヨーロッパの排気ガス基準であるEURO-3に適合するよう修正が加えられました。

また、スプートニクに設定されていた1.3Lモデルはカタログ落ちし、1.5Lと1.6Lの二本立てラインナップとなっています。


特筆すべきは、販売に際してグレード分けが明確になされたことでしょう。

ソ連時代は社会主義経済ですから、同一の車種でグレードを設定して差別化を図ることは基本的にされませんでした。(排気量の違いなど事実上グレード化していた部分はありますが)


しかし、このサマーラには「норма (ノルマ/標準)」「люкс (リュクス/高級)」の2種類のグレードが明確に設定されていました。といっても違いはフォグランプとホイールキャップの有無くらいですが…。

西側諸国の自動車販売スタイルを見習ってこうしたのでしょうが、ソ連という社会主義体制の崩壊を感じさせますね。


とにもかくにも、外見だけでもアップデートされたサマーラはロシアで人気車となり、2012年に後継車が発表されるまで約75万3000台が生産されました。


え?輸出の方はどうなったのかって?


…きかないであげてください。


次回はサマーラのハッチバック版のご紹介です。

それじゃあ、まったのぉぉぉぉぉぉう!


2018/04/30 ちゅうさま

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