【ぶらり自動車博物館 vol.9】リーガ自動車博物館

はいどうもー!バーチャルクソネズミの ちゅうさまです!


4月30日のCOMIC1で配布予定のラブライブ本新刊を入稿しました!

今回は函館や数回に渡る沼津遠征もあったので、ボリュームたっぷりの一冊に仕上がっている……はず。



さて、今回ご紹介する自動車博物館は、ラトビアリーガ自動車博物館 (Rīgas Motormuzejs)!海外編の第3弾となります。


この博物館は、ラトビア運輸省が1989年に創設したもので、バルト三国では最大規模の自動車博物館です。元々は旧共産圏らしいボロっちい建物だったんですが、2016年に改装され、黒を基調としたオシャレなミュージアムに生まれ変わりました。

〈施設の概要〉

【所在地】Sergeja Eizenšteina iela 6, Rīga

【開館時間】10:00~18:00

【休館日】年末年始と一部祝日 (1/1, 6/23, 6/24, 12/24, 12/25, 12/26, 12/31)

【入場料】10ユーロ

【展示台数】約50台


〈アクセス〉

ラトビアはビザもいらない英語も通じるので、ロシアに比べればずっと行きやすいんですが、一応アクセスは詳しめに書いておきます。


まずは「ラトビアってどこ?」という世界地理苦手兄貴のために、簡単にラトビアという国を見ておきましょう。


ラトビアはバルト三国の真ん中に位置する国で、ロシア・ベラルーシとも国境を接しています。歴史的にはドイツとの関係が強かった国ですが、第二次世界大戦直前の1940年に密約が交わされソ連に併合されてしまいました。その後、ドイツに侵攻されたり、ソ連に再び占領されたり、宗教が弾圧されたり、数万の国民がシベリアに送られたりと、なにかと酷い扱いを受けてきたラトビアですが、不満を募らせ遂に1990年に独立を宣言。2004年には晴れてEU加盟を果たしたのでした。


ただ50年の歳月を共にしたロシアとは縁を切るわけにもいかず(?)、今でもロシア語は通じるし(人口の1/4はロシア人)、モスクワから1日1便の夜行列車が運行されていたりもします。


日本から行く場合、飛行機の直行便はないので第三国を経由して行くことになります。ビザの必要のない国を選んだ方が圧倒的に楽なんですが、ちゅうさまは「陸路で国境越えがしたい」という願望があったので、モスクワから夜行列車で行きました。


で、リーガはラトビアの首都です。

リーガ駅(Centrālā Stacija/ツェントラーラー スタツィヤ)を中心に、北が旧市街、南が新市街となっています。ミュージアムはここから東に8kmほど離れた郊外にあります。さすがに歩いて行くのはちょっとキツイので、バスに乗りましょう。

ミュージアムの最寄り停留所「Motormuzejs (モトルムゼイス)」に行くのは、5番バス。リーガ駅付近からアレクサンドル・チャカ通りを通って、東方面の郊外へ向かう路線です。チャカ通りはカジノがあったりするので「治安が悪い」と言われてはいますが、歌舞伎町に比べれば114514倍マシです。

停留所一覧や時刻表はコチラ(外部サイト)。


運賃は一律料金です。現金でも支払いはできますが、コンビニでe-タロンスというプリペイドカードを買うとちょっとオトクになります。


また、リーガ市街はバスの他にもトロリーバスやミニバスも走っていますが、それらはミュージアムには行きません。とくにトロリーバスにも5番があるので注意が必要です。

30分ほどで最寄りのバス停に到着します。Motormuzejsは「自動車博物館」という意味。直球のネーミングでわかりやすいですね。

このバス停は15番バスも停車しますが、15番はリーガ中心街を通らずに東部と南部をつなぐ路線なので、うっかり乗り間違えないようご注意ください。

バス停の目の前がミュージアムです。まあこの近辺は他に何もないので間違うことはないでしょう。


無料の駐車場もあるので、国際免許があるなら車で行こうと思えば行けますね。旧市街とかは絶対に運転したくないけど…。


〈受付〉

建物正面にかかっている橋を渡った先が、1階入り口です。

入り口の先に受付があるので、そこでチケットを買います。


一般料金10ユーロで、いくつかの割引種別があります。

子供(7~17歳)と学生、60歳以上の高齢者5ユーロ

6歳以下は無料です。

その他、ファミリーチケット(大人2人と子供4人まで)が20ユーロ、など、いくつかの種別があります。


学生料金の適用を受ける場合は、学生証の提示が必要となります。国際学生証でなくても、「Student Card」と英語表記があれば通れます。

「どこから来たの?」「漢字読めない!」など質問攻めには遭いますが、国際学生証の発行手数料を払うくらいなら…(貧乏性)。ラトビアはそこそこ英語も通じるのでなんとかなります。


また、「リーガパス」を持っていれば、上記の料金の25%引きとなります。リーガパスは観光客向けの割引パスで、博物館やレストラン、遊覧船などでも使えます。1日券が25ユーロなので、歩き回りたい方は買って損はないでしょう。空港や観光案内所でも購入できますが、ネットなら10%引きで買えるみたいですよ。リーガパスについて詳しくはコチラ(外部サイト)。


パンフレットは、英語・ラトビア語・ロシア語・ドイツ語から選べます。


〈中の雰囲気〉

順路は、1階→2階→地下1階(0階)となっています。


1階の展示は、主に自動車黎明期から戦前までのクルマ。お約束のパテントモトルワーゲンのレプリカから、1930年代の高級車までずらりと並んでいます。

上の写真は、カールリス・ウルマニスの愛車だった1930年式キャデラック 353 コンバーチブルセダン。ウルマニスは戦前のラトビアの首相で、ソ連に占領されたのち独裁者として逮捕され、トルクメニスタンで獄死した人です。かわいそう(小並感)。

このベントレー マークVIは戦前車ではありませんが、ガーニーナッティングのセダンカクーペですね。いやあ、美しい。


スロープを上って2階へ。

2階の展示は、ソ連時代の自動車レーシングカーがメインとなっています。なんて極端な…。

ソビエト関連の展示車両の中で異彩を放っているのがこちら。1980年にブレジネフが運転していて事故らせたロールスロイス・シルバーシャドウです。運転席にはブレジネフのマネキンも鎮座しています。

ZiL-117の回でブレジネフが大のドライブ好きだった話はしたかと思いますが、ロールスロイスまで潰してたんですね…。

レーシングカーも展示は豊富。ただ、全体的に共産圏の車両が多いですね。レア物を多数見られるでしょう。

2階にはソ連車・レーシングカーの他にも、戦後の小型車ブースもあります。

フィアットのヌオーヴァ500かと思いきや……オーストリアのシュタイヤー・プフがライセンス生産していた500でした。なんちゅうレア物なんざましょ。

ちなみに、右隣の青いクルマもフィアットの500Aかと思いきや、シムカ5でした。王道の側道を征く展示、好きですね。


2階展示を見終わったら、階段を下って地下1階へ。地下とは言っても外見上は地上なので、「0階」と表記されています。

いつだったかギャラリーに貼ったこの写真、実はリーガ自動車博物館だったんですよ。


地下1階は、ラトビアにゆかりのある車両の展示となっています。

上の写真はルッソバルトのD24-40トラック。ルッソバルトは1874年設立のロシア初の自動車ブランドですが、工場はリーガにあったんですね。

こちらは、1936年からソ連に併合される1940年までリーガに置かれていたフォードの工場「フォード・ヴァイログス」で生産されていたジュニア・デラックス。ヨーロッパフォードでいうところのパーフェクトシリーズですね。


そのほか、ソ連時代のバス製造工場であったRAFの製品や、自転車も展示されています。


こちらは、ソ連時代の道路交通に関する展示。

標識の一覧や運転免許試験、交通警察などの情報を得ることができます。


〈みどころ〉

そこそこ大きい博物館なのでみどころはたくさんありますが、ここでは「リーガにしかない」貴重な車両を3台ご紹介します。

まずはZiS-115共産車探訪のほうでもご紹介しているので詳細説明は控えますが、スターリン専用のスーパー防弾仕様車です。生産台数が少なく、一般展示されているのはここしかないでしょう。

2台目は、この博物館の目玉でもあるアウトユニオンのタイプC/D

第二次世界大戦後にソ連に接収された個体がリーガに移されたものでしたが、ソ連崩壊後にアウディにレプリカとの交換+多額の投資と引き換えに持っていかれてしまいました。したがって、展示品はレプリカなんですが、本家が作ったものなのでほぼ本物といってよいでしょう。

3台目はZiS-112S。共産車探訪のネタバレになってしまうので詳細は書きません。現存2台のうち1台は個人所有なので、実質ここでしか見られないクルマですね。これを見るためだけにラトビアまで行ったと言っても過言ではありません。


〈総評〉

【清潔感】 ★★★★★  

改装したてなだけはあって、非常にきれい。


【快適性】 ★★★☆☆ 

悪くはないんだけど、施設が全体的に暗い。


【広さ】 ★★★★☆

比較的余裕を持った展示がなされている。写真を撮る際に「全体像が撮れない」ということはほぼない。


【車の状態】 ★★★★☆ 

基本的には綺麗に整備されている。一部とんでもないのがあるけど…そういうコンセプトなんでしょう。


【コストパフォーマンス】 ★★★☆☆  

2018年3月現在のレートで一般料金が1,300円くらい。まあ悪くはないかな…。


【一般受け度】 ★★★★☆ 

自動車の構造の模型解説や簡単な自動車クイズ、テーマ別の展示などマニアでない人にも楽しめる設計にはなっている。


【マニア度】 ★★★★☆ 

「ソ連とヨーロッパの狭間」という立ち位置をうまく生かした珍しい展示が多い。


【おすすめ度】 ★★★★☆ 

ラトビアに行く機会があれば是非ともいくべき。


〈リーガ自動車博物館 公式HP(英語)〉



2018/04/15 ちゅうさま



【おまけ】

総評で触れた「一部のとんでもないもの」とはコイツ。

元々はBMWの326サルーンだが(左隣がオリジナル)、ソ連に接収されて民間に払い下げられた結果、とんでもない改造を施されてしまった一台。ヘッドライトはGAZ-51から、サイドのグリルはZAZ-966から…などとツギハギだらけで、「コロ…コロシテクレ…」という声が聞こえてくるようである。

まあこれに関しては、下手に手を加えるよりこのまま展示した方が似合ってるよね。

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