【共産車探訪 vol.34】ラーダ スプートニク①


Здравствуйте,Товарищ!


こんにちは、ちゅうさまです。

最近私の記事しか更新されていない気がするんですが、ほかのメンバーはどこに行ってしまったのでしょう。ちゅうさま暇人説が有力になるから書いて(切実)。


さて、前回はVAZの大衆車にしてソ連車の代表的存在でもある ”ジグリ (Жигули)” のギャラリー編でしたが、今回はその後継となる ”スプートニク (Спутник)” をご紹介しましょう。

このころから、ソ連国内でもブランドネームとして工場名の ”VAZ” に代わって ”ラーダ (Лада)” という名前が使われるようになります。


共産車探訪の第1回でご紹介した通り、ジグリはベースのフィアット124よりも多くが生産された人気車でした。(まあ人気車と言っても、選択肢がなかっただけなんですけどね)


VAZは1970年からジグリをずっと生産してきたわけですが、元々が60年代の車だけに「設計が古い」という問題は常に懸案事項となっていました。

そのため、70年代の初頭から「独自開発の小型車を作ろう」という計画自体はありました。しかし、ソ連特有の技術不足から、流行り始めたFF車を作ろうとして失敗。軍用車にも使われる4WDやFRについては経験あれど、完全に大衆車向きのFFはほとんど初めての試みだったんですね。それから計画は長らくストップ状態にありました。


しかし、1980年代になると西側諸国の自動車との差が拡大し、「流石にマズイ」ということで本腰を入れた後継車の開発がスタートしました。

技術や経験の不足は、フィアットポルシェといった西側のメーカーから技術者を招聘することでカバーすることとなり、そういったメーカーの特許ライセンスを取得するために国家科学技術委員会の予算の80%が吹き飛んだそうな。


そうして、どうにかこうにか1984年に後継車の生産がスタートします。


それがこちら、”スプートニク (Спутник)” です。「衛星」という意味で、ソ連が誇る世界初の人工衛星にちなんだプロパガンダ臭い名前となっています。

この名前では海外ではウケが悪いと思ったのか、輸出仕様車はVAZの工場があるサマーラ州にちなみ、”サマーラ (Самара)” という名前が付いていました。


コードはジグリ最終進化形(2107)の後継ということで、2108となります。このことから、「8番」を意味する ”ヴァシミョルカ (Восьмёрка)” という愛称も付いていたそうな。

デザインはというと、ジウジアーロ風味の直線を基調とした流行りのスタイル………というと聞こえはいいですが、実態はザ・ボロ車と言わんばかりの残念なもの。


謎の形状のフロントグリル……取って付けたようなヘッドライト……いまいちチリがあっていないフロントマスク……。

なんというか、ちょっとズレてるかな…


特にクチバシのような形をした謎フロントグリルは不評で、ディーラーも新車のグリルをアフターパーツに交換して売っていたそうな。


リアのデザインは没個性的ですが、悪くはないですね。


そんな不満の声に応え、1993年にはフェイスリフトが実施されます。


謎グリルは形状が普通のものに改められ、フロントマスクはボディと一体型になりました。これで見苦しくはなくなりましたね。


1997年までの13年間に88万4,657台が生産されましたが、FF車を信用しない保守的な購買層は依然としてFR車のジグリを欲しがったため、結局並行して生産されることとなりました。


エンジンは新開発の直列4気筒のものが3種類用意されました。

ベースグレードは1.3L (2108)で、ハイグレードは1.5L (21083)、廉価版は1.1L (21081)となっています。

(右ハンドルの輸出仕様はそれぞれ1.3L (21086)、1.5L (21088)、1.1L (21087)とコードが変わります)



また、スプートニクには、(大枚はたいてライセンスを買った)西側企業の先進的な特許技術が数多く使用されていました。

例えば、ディスクブレーキのシステムはアメリカのTRWから、トランスミッションは西ドイツのZFから、クラッチはイギリスのAPから、サスペンションはイタリアのウェイアスオートから、タイヤは西ドイツのミシュランから、工場設備はイタリアのフィアットから、設計は西ドイツのポルシェから……といった具合です。こりゃ金もかかるわけだ。


で、これらの技術は、スプートニクの生産が終了して20年以上経つ現在でも、ラーダの現行モデルの基礎となっています。過去の投資の回収を図っているのか、自社開発する金と技術がないのか、はたまた本当に良いプラットフォームなのかは分かりませんが、スプートニクは形を変えて現在も生き続けているのです。


だからロシア車が売れないんじゃないのかなあ。


ほんとは一緒にボディスタイルのバリエーションも紹介する予定だったんですが、長くなってしまったので、次回に回したいと思います。

それじゃあ、まったのぉぉぉぉぉうう!


2018/04/05 ちゅうさま


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