【共産車探訪 vol.31】SMZ S-3A


Здравствуйте,Товарищ!


こんにちは、ちゅうさまです。

同人誌に使用する写真が足りないことが判明したので、また沼津に行ってきました。もう気が狂う。



さて、前回はSMZのサイクロプス・バブルカー "S-1L" をご紹介しました。

今回は、その後継車種として1958年にデビューした ”S-3A” を見ていきましょう。

まずは外見から。

先代のS-1Lと比較しながら見ると分かりやすいでしょう。(↓ S-1L)

まず、ヘッドライトが1個増えて、サイクロプスじゃなくなりました悲しいなあ…。

それから、タイヤも1つ増えて、4輪車となりました。ついでに後輪のフェンダーアーチも丸くなっています。

ドアが前ヒンジから、後ヒンジのスーサイドドアになりました。


それ以外の部分はほぼ同じですが、ぱっと見で受ける印象は大分可愛らしくなりましたね。先代の業務用掃除機感も払拭されています。

また、S-1Lではバイクハンドルだったのが、S-3Aでは車と同じ円形のハンドルに変わりました。

ただ、脚の使えない人向けの「自動車椅子 (инвалидка)」という役割を引き継いでいるので、アクセルとブレーキはハンドルの後ろにパドルシフトのような形で配置されています。

中身は、S-1Lのハイパワー版であるS-3Lと変わらず、イージェー製の346ccエンジンを搭載。最高出力は8hpとショボいですが、S-1Lの4hpに比べればマシというべきか…。



1962年には、改良型の ”S-3AM” がデビューしました。

外見的な違いは特に無いんですが、エンジンの改良によって最高出力が10hpになったのと、マフラー性能が向上して若干騒音が軽減されたのが主な特徴です。

後から見ても…特に違いは見当たりませんね。

強いて言うならマフラーがちょっと長くなったような気もします。



S-A3は、1965年のソ連映画「Операция „Ы“ и другие приключения Шурика (作戦コード<ウィー>とシューリクのその他の冒険)」にも登場しました。


30分の短編が3つ入った計90分のドタバタコメディ映画で、S-3Aは第3章の窃盗団の車両として登場します。軽い車体と取り回しの良さという点で、ルパン三世のフィアット500と似たような位置づけですね。


この映画をキッカケとして、S-3Aはソ連国内のみならず、世界中で認知されるようになりました。

劇中でS-3Aを乗り回していた窃盗団のボス(上の画像のオジサン)を、エヴゲニー・モルグノフという俳優が演じていたんですが、その名にちなんでS-3Aは「Моргуновка (モルグノフカ)」という愛称で呼ばれることになりました。



前回のS-1L同様、S-3Aにもバリエーションやプロトタイプがありました。


「S-3B」…片腕が使えない人向けに、一部機能を脚で操作可能にしたモデル。

「S-4A」…ハードトップを装備したプロトタイプ。1959年に製造。

「S-4B」…クーペボディを架装したプロトタイプ。1960年に製造。

「S-5A」…S-3Aのボディをグラスファイバー製にしたプロトタイプ。1960年に製造。


S-3Aは基本的に身体障害者向けにしか生産販売がされなかったため、需要は限られていましたが、1970年までの20年間で、20万3291台が生産されました。

ソ連崩壊後は、件の映画の劇中車ということで、海外にも愛好家が多いんだとか。


次回は、S-3Aの後継となる ”S-3D” をご紹介します。

それじゃあ、まったのぉ~。


2018/03/21 ちゅうさま



【おまけ】

今回の記事でご紹介した映画「Операция „Ы“ и другие приключения Шурика (作戦コード<ウィー>とシューリクのその他の冒険)」は、版権切れのためYoutubeで視聴が可能となっています。

前述の通り30分ずつの短編が3本入った作品で、主人公は学生のシューリク。英語字幕が途中までしか編集されておらず、本編はロシア語字幕しかありませんが、ドタバタコメディなので言葉が分からなくても大体理解できます。笑いは世界共通、はっきりわかんだね。


あと第2章に出てくるリーダちゃんが可愛い(ノンケ)。

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