【共産車探訪 vol.20】ZiS 110②


С Новым годом, Товарищ!


皆様、明けましておめでとうございます。2018年もりんく通Uをよろしくお願いします。

え?お年玉……? 宇伊兄かなうみょんがくれますよきっと(他力本願寺)。



さて、前回は戦後のソ連リムジン ”ZiS 110” を見ましたが、予告通り今回はフェートンモデルの ”ZiS 110B” がテーマです。

ラテン文字の”B”はキリル文字だと”Б”になったり、逆にラテン文字の”V”がキリル文字では”В”になったりと本当にややこしいんですが、今回の「110B」はラテン文字のビーです。自分でも書いてて混乱するので、今回はキリル文字表記は使用しません。

基本的にはベースである110の屋根をぶった切っただけなので、正直なところ大して書くことはありません。今回は3台の110Bの写真を使いますが、それぞれちょっと面白い経歴を持っているので、そのことにも触れながら話を進めていきます。


1台目はサムネイルでも使用した、こちらの個体。

先ほど「屋根をぶった切った」と書きましたが、コードが「110B」と違うからには、実際は製造段階から屋根を落として設計してあるはずです。しかしフロントスクリーンの枠の尖り具合を見ると、本当に屋根をぶった切っただけなんじゃないかという気がしてきます。

内装をみると、前席と後席の仕切りに手すりが付けられているのがわかります。お察しの通り、パレードで偉い人が立ち乗りするときに使うものですね。もし国の威信をかけたパレードで転倒事故なんか発生したら、軍部のメンツ丸つぶれですからね。そういうところには神経質なほど気を配ります。

ちなみに、手すりの下部に取っ手がついていますが、これは補助シートです。これを出すと、最大7人乗りとなります。

で、気になるこの個体のエピソードですが、この個体はイワン・バグラミャンが沿バルト軍管区司令官だった時代に、パレードで使用していたもの。

「イワンなんとかって誰だよ?」という方は、こちらをご参照ください。簡単に言うと、独ソ戦でバルト沿岸やケーニヒスベルクで活躍したアルメニアの軍人で、後にソビエト連邦軍元帥まで上り詰めた大物です。

この個体は、現在ラトビアのリーガ自動車博物館で保管されています。


2台目のこちらの個体は、1955年に初めて十月革命記念日のパレードで使用されたものです。

他の軍事パレードでは既にこういった車両は使われていましたが、ソ連の最重要イベントである革命記念日パレードでは伝統的にが使われていました。それが車に置き換わった年に使用されたのが、この個体というワケです。


3台目の個体ですが…こちらは詳細不明です。

ほとんどのパレード用車両は軍服に合わせて青カビのような色 モスグリーンに塗装されていたんですが、この個体はクリーム色なんですよね。ただ、黒に塗装された個体も現存しているので、すべての110Bが青カビ色というわけでもないようです。いずれにせよ、このボディカラーはレアカラーですね。



装甲仕様車である ”ZiS 115” も110Bと一緒に記事にしてしまおうと思っていたのですが、ちょうどいい長さになったので、今回はここまでにします。

それでは皆様、2018年もよい年にしましょう!


2018/01/01 ちゅうさま



Желаю Вам по-настоящему светлого Нового года, Пусть исполнятся все ваши желания.

0コメント

  • 1000 / 1000

りんく通U

りんく通Uの公式HP The Official HP of Link to U: A Photographic Coterie Circle.