【共産車探訪 Vol.9】GAZ チャイカ②

こんにちは、ちゅうさまです。


ちょっと更新が空いてしまいましたね。申し訳ナス。

サボってたわけじゃないんだからね!(サボってた)


さて、前回は党幹部専用リムジン「GAZ チャイカ (ГАЗ Чайка)」をご紹介しましたが、今回はその2代目です。


初代チャイカは中々重厚感があり、イイ車でした。パクリ疑惑はあったけど

しかし、その設計は1950年代のもの。いくらソビエトでも、高級官僚をいつまでも古いクルマに乗せておくわけにはいきません。


そこで、GAZは1977年に、2代目となる「チャイカ M14型」を発表します。

1977-88 GAZ Chaika [2nd M14] (モスクワ交通博物館にて)


おぉ~、ええやん。


流行の直線ボディも取り入れ、一気に近代化が進んだ印象です。

ヘッドライトが盛り上がった50年代スタイルもイイですが、ちゅうさま的にはこっちの方が好みです。


ちなみに、このM14チャイカのデザインはパクリではなく、完全なオリジナルです。

やればできるじゃん!


じゃあカンペキかというと、そうもいかないのがロシア車の定め。

実はこの車、初代M13型のシャシーとドライブトレインを使いまわしています。まあ見た目さえどうにかなれば、党幹部もニッコリだったんでしょうが…。


とはいっても、全高は1,525mmと、初代より55mmも低くなっています。高速走行時の安定性はかなり向上したでしょうし、そもそもの初代チャイカも悪いクルマではありませんでしたから、乗り心地もかなり改善されていたのではないでしょうか。


エンジンも、新開発の5.5LのV8のものが積まれました。排気量・気筒の配置は先代と変わっていませんが、

1977-88 GAZ Chaika [2nd M14] (モスクワ交通博物館にて)


サイドをみても、リムジンの風格がありますね。

Cピラーを後方にやり、後部座席の位置をドアより後ろに置く……本物のリムジンのスタイルです。


日本でも、六本木や表参道あたりでたまにリムジンを見かけますが、あの手の車は、普通の車を半分に切って間をつないだだけの「ロングストレッチ」と呼ばれる改造車なんです。

それはそれで良さもあるんですが、やはりチャイカやロールスロイスなどと比べると、ダックスフンドにしか見えません。「本物のリムジン」は普通車を改造するのでは作れませんからね。


なんだかロングストレッチをディスったようになってしまいましたが、これはアメリカの伝統的なリムジンのスタイルなので、一概に「改造車」とバカにもできません。アメリカの大統領専用車は昔からロングストレッチですし、「フェートン」など戦前からロングストレッチリムジンを製造してきた名門コーチビルダーもあります。(現在はほとんど残っていないようですが…)



話がそれてしまいましたね。

さて、みなさん、共産圏のリムジンといえば?


パレード用フェートン!!!!!!!

1982-88 GAZ Chaika Faeton [2nd M14] (モスクワ交通博物館にて)


もちろん2代目チャイカにもフェートンはあります!(型式は「14-05」)

ただし正規ラインナップではなく、15台の限定生産でした。


うち4台はウクライナ政府が保有しており、今でも独立記念日などのパレードで使われています。また、キューバのフィデル・カストロにも1台が納入されたそうです。


セダンベースのフェートンとなると、どうしても強度が心配になってきますよね。

でもチャイカフェートンなら大丈夫!ローカルモノコック構造が強化されていて、ねじれ剛性も抜群!!


え?以前のフェートンはどうだったのかって?

……………。

1982-88 GAZ Chaika Faeton [2nd M14] (モスクワ交通博物館にて)


一応、電動のソフトトップが付いている……はずなんですが、どの資料を見ても写真のような怪しげな幌がかけられています。ということは公式パーツということなんでしょうが、もう少しほかに何かなかったものか…。


写真の車にはBピラーのようなものが付いていますが、これは幌を上げるとき用の支柱です。オープンにする際には取り外しが可能です。


フェートン特有の装備としては、ほかにマイクスタンドや、パレード中に体を支えるための手すりなどもありました。まさにパレードのための車だったワケです。



さて、写真も尽きたところで、GAZチャイカのお話はおしまいです。

次回の内容はまだ検討中です。そろそろ共産車以外の企画もやろうかな?


ちゅうさま(2017/06/26)



【おまけ】

1993-96 Cadillac Fleetwood Brougham Limousine (モスクワ交通博物館にて)

チャイカやZiLなどが並ぶソビエトリムジンコーナーの中に、ひっそりと鎮座するキャデラック。キャデラックはソ連車だった…?(錯乱)


〈前回の記事〉


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