閑話(2) 僕なりの写真集のみかた

さて皆さんこんにちは。宇伊兄です。

6月に入り暑い日が多くなってきました。夏は僕の最も好きな季節であります。テンション上がりません?夏って。逆に冬はテンションがだだ下がりになります。


それはさておき、


皆さんは、写真集をご覧になったことはありますでしょうか。ここでの写真集は残念ながらグラビアとかそういった系統は対象外とさせていただきます。要するに「芸術写真集」でありますな。撮影者が何らかの伝えたいものを写真に載せて本にしたものであります。


ない方もいるでしょう。少し前の僕もそうでした。「芸術」って聞いただけで難しそうな感じしますもんね。でも大丈夫です。僕なりの写真集の見方をお教えいたしましょう。


※あらかじめ申しておきますが私は芸術系の学校に通っていたわけでも、学校で芸術をかじっていたわけではありません。あくまで「自分流」の見方であるということを念頭に置いていただければ幸いです。


1, とりあえず写真を見る

いや、写真集なんだから写真を見ないでどーすんねんというツッコミが来そうなのですが。第一段階としては、とりあえずこの写真集に載っている写真をぼんやりと眺めてみるといいと思います。お気に入りの一枚を見つけるくらいの手軽さで充分です。最初から最後までTVのチャンネルをザッピングする感じで読んでみてください。


2, あとがきを読んでみる

あとがきは、作者と読者が唯一文字を通してコミュニケーションをとることができる場所です。ここで、作者がこの写真集をどういう意図で、どういう気持ちで、どういうことを伝えたくて作ったのかという経緯を読んでみましょう。国語の読解よりも楽です。文字通りとりあえず読んでみてください。さっき「きれーだなー」ぐらいにしか感じられなかった写真が俄然奥深く、味わい深く、趣深く感じてきます。本当です。


3, もう一周してみる

作者がどういう意図で写真集を作ったのかが分かったところで、もう一度写真を見てみてください。「作者」の視点で写真を眺めることができます。これは推理モノの小説なりドラマなりを一回見終わって犯人が誰なのかを知っている状態でもう一度見てみるのと雰囲気が似ています。「あの時犯人のあの人はだからあんな行動をとったのか」と新たな発見があると思います。これが写真集でも同じことが起きます。まるで全く新しい物語を読んでいるくらいの新たな発見があることでしょう。


とまあ、こんな感じです。とはいえ、いきなり写真集を読んでみろって言われてもなーってなると思いますので、ここで例として「ハルとミナ」という写真集を紹介したいと思います。


濱田英明さんによる写真集です。この本の主人公は言うまでもなく「ハル」ちゃんと「ミナ」ちゃんであるわけなんですが、僕は正直一周目にこの本を読んだときは「小学校に入ったばかり位の子の日常を描いたのかな」くらいの感想しか思い浮かばなかったわけなのですが、あとがきの


「彼らを撮影していると、ふと幼い頃の自分かのような錯覚が起こることがある。それは、まるで僕自身がふたたび人生を生き直しているさまを間近で眺めているような不思議な感覚だった。」

「ここに写っているのは、彼らであり、僕であり、“あなた"なのかもしれない。」


という文面を見た瞬間「なるほどなあ」と思えてくるわけであります。これは単なる「うちの子かわいい」ではなく、ハルとミナを通して「自分自身」を見つめているんだという作者の意図をつかめてくるのです。そうするとどうでしょう。もう一周する時には意識しなくとも自分の小学生時代を回想しながら読むことになるのではないでしょうか。


これ以上話をしてしまうと、購入した時の楽しみを奪ってしまうことになりそうなので「ハルとミナ」についてはここで終わりたいと思います。

つまり何が言いたいかと申しますと、僕たちが載せる写真にも「何らかの意図」が込められているということなんですね。ですので「きれーだなー」で終わる読み方を否定するわけではありませんが、僕たちとしては少し悲しいものがあるわけでございます。無理にとは申しませんが、こういう見方もあるんだということを頭の片隅においていただければ幸いであります。


たかだか写真、されど写真。写真って意外と奥深いものなんですヨ。

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りんく通U

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