【共産車探訪 Vol.2】 VAZ ジグリ ②

こんにちは、ちゅうさまです。湿度高すぎて死にそう。


さて、前回の記事では、ジグリ(Жигули)の初期型であるジグリ2101型を中心に紹介しました。

しかし、2101の中身はフィアット124という60年代の設計。1970年代後半になってくると、ソ連といえども「古い車」となってしまいました。


そこで、VAZは1979年に、ジグリのビッグマイナーチェンジを敢行しました。

今回は、マイナーチェンジ後の ”THE 共産車ジグリ” をご紹介します。


ではまず、手始めに車の写真をご覧いただきましょう。

Zhiguli 2105 (モスクワにて)


これが、1979年のマイナーチェンジで誕生した「ジグリ 2105型」です。


全然違う車やんけ!

丸かったライトは四角くなり、ドアのモールは消滅し、細い金属のバンパーはゴツい樹脂製になり、スタイルもどことなくカクカクして…


デザイン性を完全無視して作った、実用最重視の「THE 共産車」とも呼べるスタイルですね。余分な飾りなどいらない、唯物論的な共産主義理念がヒシヒシと伝わってきます。


え?単に製造工程をハショりたかっただけじゃないかって?それ以上はいけない(戒め)。


でも、プラットフォームは変わりませんから、基本的な構造は同じですし、Cピラーの形状はほとんど変わっていません。

これはまぎれもない、2101の後継車なんです。


変わったのは外見だけではありません。エンジンも改良がくわえられ(改悪という意見もあるが)、標準グレードの排気量は、1.3Lになりました。


また、タイミングベルトは、金属の鎖に変更されました。当然静粛性のカケラもありません。走るとクソうるさいのはこういった事情もあるのです。

よく見ると、ヘッドライトには洗浄システムも追加されています。すぐ詰まりそう。


せっかくなので、リアビューも見てみましょう。

Zhiguli 2105 (モスクワにて)


リアは、クソデカテールランプくんが設置された以外は、2101とあまり変わりませんね。


2105にはまだクラシックカー的な価値はないので、町中を走る2105はたいていボコボコです。写真の車も、右後ろのフェンダーが凹んでいますね。


さて、2105の外見的特徴は以上なのですが、この車の最大のポイントは、その生産年数にあります。


生産開始年は、1979年

生産終了年は、2010年


生産期間、31年間!


こんなのを31年も作り続けたのか…(困惑)

共産主義社会って恐ろしいですねえ…


ちなみにモーガンなんかはもっと長い期間同じものを作り続けていますが、あくまでも趣味車の話。実用車のジグリとは、土俵が違います。


でも、いくら共産主義とはいえ、需要があるからこそ31年間製造してきたわけです。それだけジグリがロシア人に愛されている証拠とも言えるでしょう。


本当は2107まで書くつもりでしたが、疲れたので今日はここまでです。

次回は、「2105の高級版、2107」についてお話しましょう。


それでは、以下ギャラリーをお楽しみください。今回も読んでいただき、ありがとうございました。


ちゅうさま(2017/5/27)


Zhiguli 2105 (サンクトペテルブルクにて)


2105は比較的新しいので、どこの都市でもよく街角に転がっている。

「5番」という意味の「Пятёрка(ピチョールカ)」という愛称で呼ばれることもある。


Zhiguli 1500S 2105 (モスクワインターナショナルオートショー2016にて)


2105の1.5Lバージョン。バッジ以外に外見的な差異はない。1.5Lモデルのコードは、「21053」となる。



Zhiguli 2105 Drift Style (モスクワインターナショナルオートショー2016にて)


MIASの場外展示場では、ドリフト大会が行われていた。ドリフト仕様にカスタムされたジグリも、マークIIやシルビアに混ざって懸命に滑走していた。


Zhiguli 2104 (モスクワ交通博物館にて)


1984年には、エステートの2102もマイナーチェンジを施され、「2104」に進化した。

愛称は、「4番」という意味の「Четвёрка(チトヴョルカ)」。


Zhiguli 2104 Customed (モスクワインターナショナルオートショー2016にて)


こちらもドリフトゾーンに展示されていたジグリ。エステートでもドリフトするのか?本当にターボ搭載なのか?謎は尽きない。


Zhiguli 2104 Customed (モスクワインターナショナルオートショー2016にて)


リアビュー。エステートも2102と比べるとテールランプが大型化している。


次回、「【共産車探訪Vol.2】VAZ ジグリ ③」お楽しみに!


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