【共産車探訪 Vol.1】 VAZ ジグリ ①

「うわぁ、一発目の記事から変なクルマかよ…」

「こいつ相当の変態だぜ?」


みなさまの心の声が聞こえてくる、ちゅうさまです。こんにちは。

さて、記念すべきコラム一発目のクルマは、VAZ ジグリ。

まずは写真をご覧いただきましょう。

VAZ Zhiguli 2101 (ヴォルゴグラードにて)


これが、ジグリ (Жигули)2101型です。

かわいいですね。かっこいいですね。ほしいですね。


この車は、1970年にVAZというメーカーで生産が開始された、ソ連の大衆車です。生産は1988年まで続き、当時まだ自動車が高嶺の花だったソビエトにおいて、ベストセラー車となりました。

なので、今でも結構な数が現役で走っています。でも、ロシア人は車の扱いが雑なので、ここまで綺麗な個体は珍しいかもしれません。


標準モデルのエンジンは、1.2Lの直列4気筒。2101の上級グレードには1.3Lエンジンの設定もありました。簡素なつくりのエンジンは修理がしやすく、それが今でも乗られている秘訣のようです。


「ジグリ」という名前は、ロシアのサマーラにある、ジグリ山脈(Жигулëвские горы)に由来するようです。ちなみに、昔モスクワ-サマーラ間を走っていた汽車も、「ジグリ」という名前でした。

でも、開発当初は「ラーダ(Лада)」という名前だったようです。この名前は、海外でのブランドネームとして使われ、「Lada Riva」という名前で売られていました。今はロシア国内でもラーダのブランドネームが使われています。

ジグリってなんか響きが悪いもんね。


さて、ここで気になってくるのが、「ロシア車にしては、デザインがまとまり過ぎていないか?」ということです。

この時代のロシア車は、今の中国車よろしくパクリデザインオンパレードでした。共産主義社会の閉鎖的・限定的な市場ですから、誰も気に留めるものはいなかったのでしょう。(詳しくは、別のクルマの紹介で改めて)

Q. では、この車もパクリなのか?

A. 違います。

これはフィアットから正規のライセンスを受けて生産していたのです。当時のイタリアは親ソ政権だったようで、その関係でライセンスを得られたようです。

日本ではあまり知名度がありませんが、フィアット 124セダンが、ジグリの原型なのです。(124スパイダーは人気で、新型まで出ているので、ぜひセダンも復活してほしいところですね)


今回紹介した2101とエステートの2102、そして上級モデルの2103は、フィアット時代とほぼ同じスタイルを保っていました。ところがその後、フェイスリフトを経てジグリは独自の進化を遂げていきます。その変遷は次回「VAZ ジグリ ②」でお話しましょう。


それでは、以下写真をおたのしみください。読んでいただき、ありがとうございました。


ちゅうさま(2017/05/26)


Zhiguli 1300 2101 (カザンにて)

ジグリの1.3Lモデル。最初にご覧いただいた1.2Lモデルと見比べると、グリルのパターンが若干異なるのがわかる。ちなみに、1.3Lモデルのコードは、「21011」となる。

Zhiguli 1300 2101 (カザンにて)

リアビュー。限られたスペースに必要なものだけを配置していくスタイルが、セクシー、エロいっ!

なお、ジグリ1300は、日本国内にもナンバーがついている個体が存在する。

Zhiguli Police Car 2101 (ヴォルゴグラードにて)

ソ連時代のジグリのパトカー。「милиция(ミリーツィヤ)」は民警のことで、黄色と青のパトカーは「ГАИ(ガイー)」という交通警察の車両。こんな車で交通取り締まりができるんだろうか…。やはりソ連の役人も同じことを思ったようで、ロータリーエンジン仕様のパトカーも存在したらしい。おぉこわっ!

同じ車が滞在先の近くの警察署にも展示されていたが、下手打ってしょっ引かれたらコトなので、写真を撮るのはやめておいた。

ちなみに、パトカーのコードは「21016」となる。

Zhiguli 2102 (モスクワ交通博物館にて)

ジグリのエステートバージョン。コードは「2102」となる。

よくみると、この個体は右ハンドルなので、イギリス輸出仕様の「Combi 1200」かも知れない。その場合のコードは「21022」となる。


次回、「【共産車探訪Vol.2】VAZ Zhiguli ②」お楽しみに!


〈次回の記事〉


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